コロナ禍で顕在化した子どもの体験や交流の格差を埋めるため、新たな仕組みをつくろうと「みんなの配信と交流プラットフォーム~コロナ禍で失った体験や発信、交流を再構築~」(琉球新報社・スタジオレゾナンス共同事業体主催)の第1回専門委員会が、那覇市泉崎の琉球新報社とビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を併用して開かれた。
今回の委員会では、子どもたちと体験や交流の機会をつなぐ新たなネットワークをどのように形成するかについて話し合われた。
生活者の視点から経済のあり方を研究する琉球大学教授の高畑明尚さんは、近代化によって失われた人や地域とのつながりに着目し「つながりを現代で再構築するものとなることが重要だ」と強調した。
また、多良間村で社会教育を担当する桃原薫さんは、島の子どもたちが大人と共に伝統芸能を継承していることを紹介し、「子どもたちは一つの体験で多くの情報を吸収し、成長の糧とする」とネットワーク構築の意義を語った。
委員会には他にも、沖縄県文化振興会/沖縄アーツカウンシルの八巻真哉さん、弁護士で沖縄県芸能関連協議会理事の林知一さんが参加した。司会進行はまちづくりファシリテーターの石垣綾音さんが務めた。
(玉寄光太)