タクシー6社、値上げ申請 本島初乗り570~590円


この記事を書いた人 田盛 良一

 沖縄総合事務局は26日、本島と離島のタクシー法人6社が消費税8%増税やレンタカーの増加などを理由に、12~24%の運賃引き上げを申請したと発表した。さらに複数社が申請を検討している。国の審査を経て値上げの可否が決まる。早ければ来年の8月にも引き上げの可能性がある。消費税増税時の運賃改定を除き、申請が認可されると、本島は9年ぶり、離島は8年ぶりの引き上げとなる。

 本島、離島の両地域ともに現行の小型、中型の区分を廃止し、新たに「普通車」に統一。その上で本島の初乗り運賃を小型500円、中型510円から、570~590円に引き上げる。初乗り分を超える距離に応じて加算される運賃も小型車60円、中型車70円から80円に引き上げる。
 離島の初乗り運賃は、小型車430円、中型車460円から540~570円に、加算運賃は小型車60円、中型車70円から70~80円に引き上げる。
 今回の申請は離島が9日付、本島は19日付。最初の申請から3カ月間申請を受け付ける。26日時点で、本島は2社、離島は4社の申請を受け付けた。
 業界関係者は「申請は会社任意の判断だが、業界としては10年ほど運賃改定していないので『(値上げ)してもいい』という空気はある」と話した。