金城 美智子 【東京】中谷元・防衛相は２７日の閣議後会見で、米軍普天間飛行場の移設先となる名護市辺野古周辺の辺野古、久志、豊原の３区（久辺３区）に直接振興費を支出するため、交付要綱を策定したと発表した。中谷氏は久辺３区への補助金支出について「普天間飛行場代替施設建設に当たり、直接最も大きな影響を受けることになる久辺３区の生活環境の保全、生活の向上を図るためにできる限りの配慮だ」などと述べた。
直接振興費は「再編関連特別地域支援事業補助金」との名称で、久辺３区への支出を目的に創設された。交付要綱によると、補助対象となるのは日米交流、住民生活の安全に関する事業などで、補助率は１００％。今回の振興費の支出根拠について同省は「予算措置に基づく補助」と説明。２０１５年度は当初予算の周辺整備助成補助金から各区に１３００万円を上限に補助する。防衛省は久辺３区からの要望を聞いた上で、本年度中にも補助金を支出する考え。【琉球新報電子版】
