地域

「環境と観光、調和重要」 USJ、北部振興で議論

大型テーマパークの北部進出の効果や影響を議論する学習会「海洋博、USJと北部振興」=11月30日、名護市労働福祉センター

 【名護】本部町や名護市への誘致が取り沙汰されているユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)について考える学習会「海洋博、USJと北部振興」が11月30日、名護市労働福祉センターで開かれた。本部町の海洋博公園が進出先として有力視される状況をめぐり、資源活用管理協会理事長の池間學さんらを講師に、地域振興の在り方などを議論した。

 海洋博公園を指定管理する沖縄美ら島財団に勤務していた池間さんは、財団による管理運営や財務などの公開資料を基に分析。都市整備機構も絡んだ複雑な契約関係や収益性の仕組みを紹介しながら、財団の経営情報に非開示部分が多いことに対し「沖縄振興予算が投入されながら、ブラックボックスになっていないか。北部振興に寄与する管理運営体制が求められる」と指摘した。
 USJの経済効果では「名護市や海洋博公園に設置すると名護以北の振興・発展の可能性が低くなる」と述べ、「海洋博を辺ぴな所に造ったのも社会資本整備を図るためだった。USJのような誘客効果が高い施設は、国頭地域に置いた方が税収、雇用などで効果が最大になる」と持論を語った。
 これに対し、特別ゲストで登壇したジャーナリストで日本経済研究センター客員研究員の吉野源太郎さんは「過疎地の経済振興の切り札のように言われるが、テーマパークは都市でしか成功しない。税金をつぎ込んでまで誘致とは本末転倒で、他の自治体の失敗に学んでほしい」と北海道などの事例を取り上げた。
 国定公園として環境保全と観光振興の調和を図る慶良間諸島に触れ「やんばるにテーマパークができるなら、沖縄に行かないという人はいる。地域の良さを地元の人が十分に意識していないことがある」と指摘した。
 学習会は市民団体「やんばるの暮らしを考える会」が主催した。



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