三線奏者、ネットで派遣 ワイズバンクがサイト


社会
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三線奏者派遣サイト「三線パッと来る」を紹介するワイズバンクの奥浜正樹社長=9日、琉球新報社

 情報通信会社のワイズバンク(宜野湾市)は8日、三線奏者の派遣サイト「三線パッと来る」の運用を開始した。各種パーティーや披露宴の余興などの依頼をサイト上で受け付け、依頼者の意向に沿った三線演奏者を派遣する。

演奏者の登録も同じサイト上で募っており、現在、三線教室で指導する講師や新人賞受賞歴のある10人が登録する。
 派遣する範囲は沖縄本島。演奏料金は30分で1万3千円(税込み)。延長15分ごとに3千円を追加する。ネットを活用して三線奏者が活躍できる仕組みをつくることで、業界の活性化や若手の技術向上にもつなげる狙いという。
 依頼はサイト上で演奏してほしい日時や場所、リクエスト曲などを記入して申し込む。依頼情報は登録演奏者に直接送信され、問い合わせへの素早い反応を目指す。今後、登録奏者100人、月500件の依頼を目標にしている。
 9日に琉球新報社を訪れた奥浜正樹社長は「三線奏者の活躍の場が少ないという業界関係者の声を受け、サイトを立ち上げた。観光客だけでなく県民にも祝いの場などに呼んでもらい、三線を身近に感じてほしい」と話した。