小学女子、中学で改善 中学男子、肥満が増加 全国体力テスト・県内


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤
全国と沖縄の子どもの体力・運動能力比較

 全国体力テストで県内の合計点は小学男子が52・76点(前年度52・84点)、小学女子が53・6点(同53・3点)、中学男子が41・52点(同41・46点)、中学女子が47・97点(同47・53点)で全国平均を下回ったものの、小学男子を除いて前年度からの改善が見られた。

 特に女子は小学生が8種目中6種目、中学生は9種目中6種目が前年度より改善した。小中学生男女ともに、握力やソフトボール投げ、ハンドボール投げは全国平均を上回った。一方で、持久走や20メートルシャトルラン、50メートル走は全国平均を下回った。
 体格と肥満度に関する調査で全国平均を上回った肥満傾向児の割合は小学男女、中学女子では前年度より減少した。一方で、中学男子が前年度の9・4%から10%(全国7・6%)に増加し、10年度の調査以来の2桁となった。小学男子は11・5%から11・2%(同9・7%)、小学女子は10・3%から9・8%(同7・4%)、中学女子は8・8%から8%(同6・6%)に減少した。
 保健体育課は「食事と運動のバランスが大切だ。子どもたちがスポーツの楽しさが分かる授業や食育の推進を目指していきたい。体力の向上などは学校だけでできることではないので、地域と家庭と連携していきたい」と話した。