沖縄相、西普天間地区交付金「決着へ総力」 返還地利用促進で10億計上


この記事を書いた人 田盛 良一

 【宜野湾】3月末に返還された米軍キャンプ瑞慶覧の「西普天間住宅地区における国際医療拠点の形成に関する第5回協議会」が12日、宜野湾市野嵩のジュビランスで開催された。島尻安伊子沖縄担当大臣は宜野湾市が11月に要請した拠点返還地跡地利用推進交付金の創設について「10億円を計上している。年末の決着に向けて総力を挙げて頑張りたい」と述べた。

 政府は同地区を拠点返還地に指定。内閣府は8月の2016年度予算概算要求で、同地区の跡地利用推進費として12・5億円を計上しており、同交付金に10億円、同協議会へ9500万円の予算措置を講じる方向で調整している。
 会合では、県内医療機関の診療、画像情報やゲノム情報を整理・統合したデータベース「OKINAWABIOBANK(仮称)」構想などを新たに盛り込んだ中間取りまとめが報告された。