【糸満】退役米軍人でつくる米国の団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」と沖縄戦体験者らは13日、糸満市摩文仁の平和の礎の前で、名護市辺野古の新基地建設に反対する「平和共同宣言」を発表した。「命(ぬち)どぅ宝のマブイ(魂)を継承し、平和の礎を創設した沖縄の人びとにノーベル平和賞を!」実行委員会が企画した。
宣言では「70年前の沖縄戦の教訓を胸に、新基地建設を断固阻止し、あらゆる戦争準備行為に対して声を上げ、平和を発信し続けることを宣言する」とし、平和への誓いを新たにした。
VFPのタラク・カウフさんが英語、元鉄血勤皇隊の大田昌秀元県知事が日本語、白梅同窓会の中山きく会長がしまくとぅばでそれぞれ文章を読み上げた。
宣言の前には、退役米軍人と沖縄戦体験者を交えたシンポジウムが県平和祈念資料館で開かれた。
シンポジウムで、イラクに派兵されたVFPのマイク・ヘインズさんは「間違った情報を基に、イラク人を苦しめた。戦争は人間が生み出したものの中で、最もおぞましいものだ。平和構築に向け、(将来を担う)若い世代に希望を見いだしている」と語った。
同じくチャック・シアシーさんは「沖縄の人々は基地問題を克服し、最後は勝利すると確信している。連帯したい」と後押しした。