辺野古ゲート前で350人が抗議


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海上埋め立て工事の関連車両の進入がなく「作業を止めた」として、ラインダンスを踊る市民ら=23日午前9時45分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ旧ゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前には23日、午前6時ごろから米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画に反対する市民らが駆け付けた。同7時ごろから旧ゲート前で集会が始まり、「大浦湾を守るぞ」と埋め立て工事阻止に向け抗議の声を上げた。同10時ごろまでに海上工事に関連する車両の進入はなかった。市民らは「作業を止めた」とし、座り込む全員でラインダンスやカチャーシーを踊った。

 ゲート前には午前8時半までに350人ほどが集結した。休日ということもあり親子連れの姿もあった。その中で市民らを前に、地元名護市内の中学校に通う渡具知和紀さん(13)、和奏さんの双子の姉妹が自作の詩と手話で平和への願いを伝えた。
 「あなたにとって平和って何ですか。幸せって何ですか。考えてみよう命のありがたさを、笑いあえる時間の大切さを」などと和奏さんが思いを言葉にし、それに合わせ表情豊かに和紀さんが手話を披露した。「これからも頑張っていきましょう」とあいさつする二人に、市民らから大きな拍手が送られた。
 一方、新基地建設に向け、沖縄防衛局が作業を行う大浦湾海上では、市民らが抗議船を出し、作業中止を求める抗議や作業状況の確認などを行っている。
【琉球新報電子版】