「敵をつくらない 最高の防衛」 照屋さん(民謡唄者)演奏披露


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ゲート前で三線と歌を披露した照屋政雄さん(右)と一緒に演奏した町美幸さん=26日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】民謡唄者の照屋政雄さん(76)が26日、米軍普天間飛行場移設に反対する座り込みが行われている名護市辺野古のキャンプ・シュワブ向かいのテントを初めて訪れた。歌や三線で「トゥルルンテン」などを披露した照屋さんは、「平和を願うなら敵をつくらないことが最高の防衛だ」と語った。

 照屋さんは6歳で沖縄戦を経験。「死体を踏んで歩いた」という凄惨(せいさん)な記憶を振り返り、「戦争ではなく平和を。殺し合いではなく助け合いを」と呼び掛けた。
 照屋さんは「ずっと辺野古に行きたいと思っていた。ここで演奏できたことがうれしい」と喜びを語った。「政府は軍備強化をする方針だが、平和を願うなら敵をつくらないことが最高の防衛だ」と指摘。ゲート前での歌や踊りの様子を見ながら「ここに来る人たちは平和を愛する人たちで心が一つになっている」と話した。