現代版組踊を披露 久米島高学習発表 まちづくり案も発表


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1年生が披露した現代版組踊「月光の按司 笠末若茶良」=19日、具志川農村環境改善センター

 【久米島】久米島高校(前川守克校長)の「第2回総合学習発表会」が19日、具志川農村環境改善センターで開催された。

 前川校長は「生徒たちが自己表現に向け多くの進歩が得られるよう、生徒を叱咤(しった)激励してください」とあいさつした。
 1年生は全員で、現代版組踊「月光の按司 笠末若茶良」を披露。若茶良を演じた糸数友晴君(1年)は「感情を動作で表現するのが難しかったけれど、やってみてよかった」と話した。

3年生の被表彰者=19日、具志川農村環境改善センター

 2~3年生は、2年からの取り組みである「まちづくりプロジェクト」を発表した。地域の現状や課題を分析して活性化プロジェクト案を作成し、文化・歴史・自然・健康医療・観光・教育などさまざまな分野の課題について情報収集やアンケートを実施した。解決策をグループごとにパワーポイントで説明した。
 久米島町長賞には、20年後の久米島の姿を期待し、クメノサクラの繁殖法を研究した「クメノサクラが舞う島へ」が選ばれた。リーダーの玉城康汰君(3年)は「自分たちが行ってきたことが評価されてうれしい。これからも研究を継続していきたい」と話した。
 未来まちづくり賞には「カワラナデシコ普及活動」、健康プロジェクト賞には「ここから始まる久米島ストーリー」が選ばれた。(盛長容子通信員)