自作詩で平和訴え 中学生姉妹、手話使い 辺野古


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自作の詩で平和への願いを訴える渡具知和奏さん(左から2人目)、和紀さん(左)姉妹=2015年12月23日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ旧ゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市のキャンプ・シュワブのゲート前で昨年12月23日、毎週土曜日夜に家族とともにゲート前で「ピースキャンドル」をともす活動を続けている中学生姉妹の姿があった。名護市の緑風学園8年の渡具知和紀さん(13)、和奏さんの双子で、自作の詩と手話で平和への願いを伝えた。

 「悲しいこと、うれしいこと、一つ一つの感情が重なって一日という思い出のアルバムをつくる」という言葉から始まった詩では「あなたにとって平和って何ですか。考えてみよう命のありがたさを、笑い合える時間の大切さを」と和奏さんが思いを述べた。それに合わせ和紀さんが表情豊かに命の大切さをを手話に乗せた。「これからも頑張っていきましょう」とあいさつする2人に、市民から大きな拍手が送られた。
 自作の詩を発表した和奏さんは「私の目を見て、言葉を聞いてくれていた。涙が出そうになった。みんなが同じ気持ちを持っているんだと強く感じた。勇気を持って発言できて良かった」と目を潤ませた。和紀さんも「最初は緊張した」というが「それぞれの力があれば沖縄は変えられるという気持ちを伝えたかった」と充実した表情を見せた。