法人向け融資拡大へ 鹿銀沖縄支店、個人向け相談3000件


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法人向け融資を拡大する意向を示した金城明支店長=14日、那覇市の鹿児島銀行沖縄支店

 鹿児島銀行沖縄支店の金城明支店長は14日、琉球新報の単独取材に応じ、今後、法人向け融資を拡大していく考えを示した。金城支店長は「まずは鹿児島県のお客さまの紹介を通じて(県内企業向けの)融資をやっていきたい」と話し、人員の増加に合わせて事業性貸出などを伸ばしていく意向を示した。

 一方、同支店が最も力を入れる個人向け住宅ローンについては、毎日10~15件程度の相談が寄せられており、総数は約3千件に達したという。
 沖縄支店の今後の取り組みについては、同行が毎年、鹿児島県と東京都で開催する商談会に沖縄の企業も参加させる考えを示した。金城支店長は「商談会を通じて沖縄の商品を発信していきたい」と話した。同支店によると、東京での商談会には約4千社のバイヤーが参加するという。
 金城支店長は2016年の県経済について、那覇空港の滑走路増設事業などを挙げた上で「景気が腰折れする材料はなく、堅調な県経済は続く。観光客数も確実に1千万人を超える」と指摘した。
 また、地元3行との競争激化による金利低下について「政府の金融緩和政策もあり、しばらくの間は続く」と見通した。
(吉田健一)