【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らは、26日も早朝からキャンプ・シュワブゲート前に約100人が座り込み、抗議行動をしている。午前9時ごろ、移設工事の関連車両を基地内に入れないよう市民らが積んだブロックを機動隊が排除する際、男性1人が公務執行妨害の容疑で逮捕された。名護署によると、機動隊の手にかみついたとしている。男性は、かみついたことを否定している。
市民らは早朝から2回、車両が入るのを防ごうとブロック788個をシュワブ旧ゲート前に積み上げたが、機動隊がブロックを撤去。午前7時前に作業員を乗せた車両と資材を積んだトラック2台、午前9時半にミキサー車3台が基地内に入った。一時、逮捕者に抗議するために市民らが基地のフェンスの近くで抗議し、混乱する場面もあった。現在、第2ゲート前にもブロックを置いている。
一方、シュワブ沖では長島付近の掘削機が取り付けられたクレーン船に作業員の姿があり、ボーリング調査関連の作業をしているとみられる。臨時制限区域を示すように設置されている浮具(フロート)内には、地形把握の作業を実施していると思われる複数の作業船が行き来している。新基地建設に反対する市民は抗議船3隻とカヌー16艇で作業中止を求めて展開している。【琉球新報電子版】