識名園で文化財防火訓練 市職員ら通報から消火まで


この記事を書いた人 金城 美智子
識名園内の池に向けて放水する文化財防火訓練参加者ら=26日午前、那覇市真地の識名園

 「文化財防火デー」の26日、第36回那覇市文化財防火訓練(主催・市、市消防局)が世界遺産の識名園で行われた。木造の御殿(うどぅん)から出火したという想定で、同園職員や消防隊員らが通報や観覧客の避難誘導、消火までの訓練に取り組んだ。

 訓練では同園職員らが消防への通報や避難誘導、初期消火を行い、その後に到着した消防隊員と共に消火するまでの流れを実践した。終了後は消火器を用いた訓練も行われた。
 文化財火災の主な要因は放火とされる。訓練を指揮した市文化財課の古塚達朗課長は「文化財を守ることは当然だが、人命をしっかり守ることが一番大切だ」と強調した。
【琉球新報電子版】