【糸満】NPO法人国際ボランティア学生協会の大学生161人が18日、糸満市国吉区で沖縄戦戦没者の遺骨収集作業を行った。戦没者のものと思われる頭蓋骨や大腿(だいたい)骨などが見つかった。遺骨収集は20日まで行う。2010年から遺骨収集を始め4回目。ことしは参加者が最多となった。
参加したのは関東、関西、九州の学生ら。16日は平和祈念公園などで沖縄戦を学んだ。17日は元高校教諭の平良宗潤さんから国吉集落などの話を聞き、午後から作業に入った。収集した遺骨の感触や重さを確かめ、手を合わせて戦争犠牲者へ思いをはせた。
新井裕香さん(21)=同志社大4年=は「それぞれの骨の重さは違っているが、土が染み込んでいて別の重みが伝わってきた」と戦没者に思いをはせた。
昨年に続いて参加した竹内寛樹さん(20)=龍谷大2年=は「僕たちが遺骨をお迎えして終わりではなく、遺族に届けるまでが本当の意味での活動だと思う。土を掘るという単純作業だが、そういう思いで掘り続けた」と語った。
遺骨収集作業を長年続ける国吉勇さん(77)と、16年ほど前から毎年来県して遺骨作業を続ける青森県在住の浜田哲二さん(53)・律子さん(51)夫妻らが、学生の作業を支援した。
英文へ→161 college students from outside of Okinawa engaged in collecting remains of war dead