OCVB、黒字決算 15年度見通し 経費繰り越し


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 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、平良朝敬会長)は23日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで臨時評議会を開き、2015年度決算の見通しについて、26万2548円の黒字になると報告した。OCVBは当初、約3717万円の赤字の見込みと試算していたが、施設修繕費など諸経費の来期への繰り越しに加え、営業努力による管理施設の収益増などで黒字に転換させたとした。

 15年度決算をめぐっては、昨年5月に開かれた前執行部による予算理事会で、約4300万円の黒字の見込みとなっていたが、新執行部に交代後、前事務局長が三役の承認を経ず7人の嘱託職員を新規に採用したほか、業務拡大に伴う残業手当の増加などで、人件費が当初予算より約3500万円超過したことが発覚。観光施設の収益減や前執行部による予算計上漏れ、諸経費の増加なども積み重なり、昨年11月の時点で赤字転落の見通しとなった。
 OCVBの譜久山健常務理事は「経費の計上を来期に先送りしたため、次年度決算は赤字になる可能性もある。そうならないために業務の効率化などを通じて経営体質を強化し、収益力を向上させる」と話した。