那覇市に爆破予告 きょう午後、108施設閉鎖


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努

 那覇市は25日、市役所に対する爆破の予告があったと発表した。市への電子メールで、26日午後3時34分に「那覇市庁」が倒壊するよう爆発物を仕掛けると宣言。市は本庁舎に限定できないと判断し、26日午後2時半から本庁舎や学校など市関連の約108施設を閉鎖する。安全を確認次第、同日午後4時から業務を再開する予定。小中学校は同3時からのグラウンド避難で対応する。

 県警は威力業務妨害の可能性も視野に、メールの発信元の解析など慎重に捜査を進める方針。
 東京都や山口県、大分市など全国の自治体にもメールによる同様の爆破予告があり、各地の警察が捜査を進めている。
 市によると、爆破予告メールの受信は24日午後6時すぎで、25日午前8時半に市職員が確認した後、那覇署に通報した。タイトルには弁護士名が書き込まれ、「2月26日金曜日午後3時34分に那覇市庁が爆破、倒壊するように爆弾を仕掛ける予定ですを」という文面。ほかに那覇市に関する記述はないという。
 市はメール確認後、25日午前中に那覇署員らと本庁舎内で不審物を捜索したが、何も発見されなかった。各支所などには不審物を発見した場合、即座に通報するよう指示した。26日は午後2時半から本庁舎など市関連施設を閉鎖し、退避後の同3時から4時まで業務を中止。全職員と市民は付近に避難させ、安全が確認され次第、再開する。
 25日の会見で市の久場健護総務部長は「まずは市民の安全が大事だ。警察と連携してしっかり対応したい」と述べた。
 市はホームページで26日の閉鎖施設など市民へ情報発信している。閉鎖施設は市役所本庁舎、各支所(首里、真和志、小禄)、市民協働プラザ、市立小中学校・幼稚園・保育園、市保健所、公民館、図書館、児童館、その他の市関連施設。
 問い合わせは市総務課(電話)098(862)9911。