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一生分のエイサーを見た? 名嘉一心(中部報道グループ) <ゆんたくあっちゃ~>


一生分のエイサーを見た? 名嘉一心(中部報道グループ) <ゆんたくあっちゃ~>
この記事を書いた人 Avatar photo 名嘉 一心

 この世に生を受けてから27年、今年の夏ほどエイサーに触れる機会が多かったのは初めてだ。青年会のない地域で育った私にとってそれは「一生分のエイサーを見た」と思わされるほどであった。

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まり、4年ぶりに中部地域の各地で旧盆の道ジュネーが3日間にわたり盛大に実施された。午後6時頃から同11時過ぎまで、太鼓や三線の音が街中にあふれていた。沖縄全島エイサーまつりも久々に開催され、関連取材でいくつかの青年会も回った。そのせいか、寝る前の10分ぐらいは唐船ドーイの「いーやーさーさーさーさー…」の掛け声が頭から離れない。なぜ唐船ドーイなのかというと、どの青年会でも道ジュネーや演舞の締めに使われるからだ。

 沖縄市出身の友人はこの3年間、全島エイサーが開催されず寂しく思っていたという。その気持ちを紛らわせようと動画配信サイトで過去の動画を見るほどだ。エイサーが盛んな沖縄市の出身なのだから、恐らく3年間、就寝前はお気に入りの演舞が頭から離れなかったに違いない。

 実際、まつりの取材では多くの人が「待ち遠しかった」と目を輝かせていた。私も各演舞に羨望(せんぼう)のまなざしを送っていた。先日、ある青年会を取材した際、加入を勧められた。現在進行形で真剣に検討している。

(宜野湾市、中城村)