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大学野球 沖縄大がサヨナラ勝ちで2季ぶりV 南部九州ブロック沖縄予選


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 大学野球の第110回九州地区選手権南部九州ブロック大会沖縄地区予選最終日は12日、沖縄セルラースタジアム那覇で優勝決定戦を行い、沖縄大が4―3で沖縄国際大にサヨナラ勝ちを収め、2季ぶりの優勝を果たした。3位は琉球大、4位は名桜大となった。上位2チームは10月7~9日開催の南部九州ブロック大会決勝トーナメントへ派遣される。

金城 勝利呼ぶ代打二塁打

 沖縄大がサヨナラ勝ちを決め、沖縄地区予選1位をつかんだ。沖縄国際大の先発、又吉友保を序盤で捉え3点を取ったが、八回に追い付かれ試合を振り出しに戻された。それでも最終回、先頭打者の金城克賢がつくった好機を生かし勝負を決めた。

沖縄国際大―沖縄大 9回無死、左翼線に二塁打を放つ沖大の代打・金城克賢=12日、沖縄セルラースタジアム那覇(小川昌宏撮影)

 投げてはタイプの違う津波辰弥と仲本雄太の2人が継投でしのぎ、主導権を渡さなかった。

 金城は「1位にこだわっていたのでそれがかなって最高」と笑顔。「九州でもしっかりと勝って1位を取りたい」と確かな手応えを得ていた。

 (砂川博範)

沖国大 頂点に一歩及ばず 又吉完投もサヨナラ負け

 沖縄国際大は優勝にあと一歩及ばなかった。先発の又吉友保は序盤で3失点するも、その後は八回まで沖縄大打線を0点に抑えた。スライダーを多めに使い、外角を突いて引っかけさせる配球を意識した。だが、最後はサヨナラ負けを喫し「技術的な面というよりは、気持ちで相手が上だった」と口にした。

沖縄国際大―沖縄大 9回まで投げきった沖国の先発・又吉友保=12日、沖縄セルラースタジアム那覇(小川昌宏撮影)

 沖国大は五回、又吉の好投に応えるように、中軸の崔哲〓が「ここで点を取らないと厳しい」と渾身(こんしん)の一振りで左越えの2点適時二塁打を放ち、一矢報いた。

 沖国大は八回にも1点を追加して追いつき望みをつないだが、惜しくも勝利を逃した。崔は「2位でも南部九州では1位になれるようにチームを立て直したい」と次を見据えた。

 (砂川博範)

※注:〓は王ヘンに「韋」