【東】米軍北部訓練場で、既に返還された部分の国有林に廃棄物が放置されているとして、退役軍人らでつくる国際平和団体ベテランズ・フォー・ピース(VFP)のメンバー3人と東村の宮城秋乃さんが22日、同村の北部訓練場ゲート前で抗議活動をした。返還地にあった廃棄物をゲート前に運び、車の出入りを止めて環境保護を訴えた。
米国から沖縄を訪れているVFP市民会員のパット・エルダーさんらが返還地を視察し、ガラス瓶や金属など米軍由来と思われる廃棄物を回収した。エルダーさんらは十数分で集まった七つの袋をゲート前に置き「日米地位協定を盾に、沖縄の地でやりたい放題をすることは許されない」などと抗議した。軍用車両5台ほどが一時足止めされた。
廃棄物が捨てられた返還地を案内し、ともに抗議した宮城さんは「米国から来た方々が訴えることで、米兵も新たに感じることがあったものと期待する」と述べた。
エルダーさんは県内で有機フッ素化合物(PFAS)の調査などを予定している。
(増田健太)