バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は、沖縄開催のワールドカップ(W杯)の熱気が残る中、10月5日に開幕する。24チームが3地区制で争い、各地区1、2位とそれ以外の上位2チームがプレーオフのチャンピオンシップ(CS)に進む。2連覇を狙う琉球が優勝争いの軸となりそうだが、積極補強を進めたチームもあり、群雄割拠の様相を呈している。W杯代表選手のプレーにも注目だ。
東地区で、昨季準優勝の千葉Jは日本代表で主将を務めた富樫が引っ張る。シューター原がけがで出遅れており、20歳の金近らが奮起したい。対抗馬はA東京。チームの顔だった田中が抜けたものの、テーブス、橋本の実績のあるガードが加入。ブラジル代表のメインデルらも加え、選手層の厚さは随一だ。W杯で活躍した33歳のベテラン比江島を中心に2季ぶりの王座奪還を狙う宇都宮や、3点シュートが得意な辻らを獲得した群馬も力がある。
中地区で、昨季初の4強入りと大躍進した横浜BCは日本代表ガードの河村が今季も中心。宇都宮から経験豊富なスコットも加入した。台風の目となりそうなのがSR渋谷で、日本代表のホーキンソンや東京五輪代表の田中を獲得。監督にはA東京を2連覇に導いた経験のあるパビチェビッチ氏を迎え、昨季地区4位からの巻き返しを期す。
西地区の琉球は今季も岸本、今村らが主力を担い、千葉Jから得点力に優れるローも加わった。ただ、クーリーと渡辺のインサイド陣がけがで離脱したのが不安材料だ。佐賀とともに2部(B2)から昇格し、日本代表の馬場が加入した長崎にも注目したい。
(共同通信)