県「和解・工事停止」を評価 国との再協議焦点に


この記事を書いた人 金城 美智子
辺野古代執行訴訟の和解成立に「非常に意義がある」と強調する安慶田光男副知事=4日午後2時すぎ、県庁

 名護市辺野古の埋め立て承認取り消しをめぐる代執行訴訟と係争委不服訴訟で県と国が和解した件で、安慶田光男副知事は4日午後、県庁で会見し「本和解の成立で辺野古の埋め立て工事が停止することは、非常に意義がある」と評価した。

 一方、安倍晋三首相が4日午後0時半ごろに和解成立を発表した際に「普天間飛行場の返還には辺野古移設が唯一だという考えに変わりはない」と明言したことに関し、安慶田氏は「辺野古新基地建設を阻止するという県の姿勢に変わりはない」と強調した。
 和解は、国が代執行訴訟と埋め立て承認取り消しに対する執行停止を取り下げた上で工事を中断し、県と国が問題を再協議する内容。協議で折り合いが付かない場合、代執行よりも強制力が弱い地方自治法に基づく是正の指示や、国地方係争処理委員会での審査などを経て、再び裁判で争う見込み。
 安慶田氏によると、国との協議の具体的な日程は未定。
【琉球新報電子版】