辺野古漁港の抗議テントに焼かれた跡 パネルや折り鶴散乱


この記事を書いた人 志良堂 仁
何者かによって焼かれた跡があるパネルと散乱した折り鶴=8日午前9時、名護市の辺野古漁港付近の新基地建設反対の座り込みテント

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する市民らが辺野古漁港近くに設置しているテントで8日、何者かに荒らされている跡が見つかった。テント内に設置されていたパネルが外されて一部が焼かれた形跡があったほか、千羽鶴が外されて一部の折り鶴などがテントに散乱していた。漁港近くのテントが荒らされるのは昨年5月に続き4回目だが、燃やされる被害は初めて。

 日中、テントで座り込みをしている田仲宏之さん(43)=名護市=が午前8時ごろに訪れた際に発見。7日は午後4時には座り込む人も帰っており、人がいない状態だったという。
 発見した田仲さんは「朝来たら、こういうふうになっていた。これまでも何度かあったのでまたかと思ったが、火を使っているのは初めてだ。燃え広がったら大変なことになっていた」と話した。
 一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では市民ら最大約100人が国の是正指示などに抗議した。工事関連車両が基地内に入るのは確認されていない。大浦湾の海上でも市民らがカヌーや船に乗って抗議行動した。掘削調査などの作業は確認されなかった。