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志強く勝ち抜く 米ゴルフ8年目、宮里美香 ツアーVとリオ出場へ

全米ツアーやリオ五輪への思いを語る宮里美香=9日、読谷村の残波ゴルフクラブ(普久原裕南撮影)

 米女子ゴルフツアーに参戦中のプロ8年目、宮里美香がツアーの合間を縫って一時帰郷した。112年ぶりにゴルフ競技が実施されるリオデジャネイロ五輪出場圏内の世界最新ランキング40位につけ、昨季はメジャー全英リコー女子オープン7位と好調だ。「今自分にできることをいかに確立するか。毎ツアーで優勝争いのできるモチベーションに持っていくのが大事だ」。志強く、目の前の1戦を戦う。

 開幕戦の15位を皮切りに、今年すでに5試合をこなした。「序盤はいつも成績を出せないがいい滑り出しだった。決してゴルフの状態は悪くない」。7月上旬のランキングで決まる五輪出場は前半戦の成績にかかっている。昨年夏から出場を意識するが「自分が結果を出すしかない」と浮足立つことはない。
 五輪については「やってみないと分からないことがたくさんありそうで、その経験ができるなら楽しみ」と語る。国を背負う意識は全米に立つ今すでに強く持っており、その手の重圧に「自分の力を発揮できる自信はある」と頼もしい。
 「毎日同じ風じゃない」。9日、興南高時代に武器であるパンチショットを磨いた読谷村の残波ゴルフクラブ4番ホールに立った。海に向かう下りのフェアウエーに強烈な向かい風が吹く。低い軌道で加速するパンチショットはここで磨かれた。ショートゲームやアプローチも鍛えた。「残波のグリーンは大小あってショットの正確性がないと止まらない。ここでいろいろ試せたのがよかった」
 高校卒業後、全米ツアーに飛び込んだ。なかなか勝てない苦労もあった。「8年は早かった」。興南の大先輩である元世界チャンピオン具志堅用高の「沖縄から世界へ」という言葉を矜持(きょうじ)とする。米国を主戦場とする今、「日本代表も名誉だけれど、常に沖縄の気持ちを持っている」。
 将来は沖縄のジュニア選手を海外につなぐ役割も考えており「冒険は必要。沖縄のためにいつか、何かできれば」と思い描く。日本女子ゴルフの第一人者となりつつある26歳。短い滞在だが「いつも素になれる」という沖縄の地で戦い抜く鋭気を養い、本拠地の米国へと戻る。(石井恭子)



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