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糸満市のローカルヒーロー「イトマンマン」!?【島ネタCHOSA班】


糸満市のローカルヒーロー「イトマンマン」!?【島ネタCHOSA班】
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

「イトマンマン」という糸満市のローカルヒーローを知っていますか?地元の子どもたちから大人気なので、調べてみてください!

(糸満市 テキーラママ)

糸満市のローカルヒーロー、イトマンマンですか。調べてみると各種SNSやユーチューブでも頻繁に活動しているようです。ブルーとシルバーを基調とした配色に、頭にあしらわれた糸満市のシンボルマークがカッコいいですね。

イトマンマン

必殺技は石敢當!?

調査員は、イトマンマンをプロデュースしているイトマンプロジェクトを尋ねることに。現れたのは、なんとコスチュームに身を包んだイトマンマン本人。「はじめまして、イトマンマンの上原凛風(りんぜ)です」とあいさつをしてくれました。

「イトマンマンは、『糸満を守りたい』という思いから、満天の星々の力を借りて変身するローカルヒーローです」

必殺技の「イトマンマン石敢當(いしがんとぅ)」は相手の攻撃をはね返すカウンター技。白銀堂に伝わる「意地ぬ出らぁ手引き、手ぬ出らぁ意地引き」(腹が立ったら手を出さないようにし、手が出そうになったら心を鎮めなさい)という黄金言葉をモチーフにしているそうですよ。

怪人はサキヌマー(方言で「酒飲み」)とジンガネーラン(方言で「お金がない」)。必ずしも敵というわけではなく、意見の食い違いで敵対するというのが新しいですね。

上原さんいわく「アンガーマネージメントやお金の教育なども意識している」とのこと。意外にも社会派なローカルヒーローのようです。

エイサーからヒーローへ

「イトマンマン誕生のきっかけはコロナでした」と上原さんは語ります。

もともと地元・糸満市を中心に活動する古武道太鼓集団 風之舞(かじまぁい)に所属していた上原さん。コロナ禍に突入し、舞台やイベントが次々と中止になっていく中「なにか地元を盛り上げるための活動ができないか」と考えたときに、ローカルヒーローが思い浮かびました。

「ローカルヒーローならスーツマスクを着けていますし、接触する時間も写真撮影だけなら10分程度で終わります。なにより一人で行っても喜ばれる!とひらめいたんです」

ローカルヒーローには、三密を避け、コロナ禍でも活動できる術が詰まっていたんですね。そうして2021年「イトマンマン」が誕生しました。


現在は地域の祭りやイベントでのヒーローショーをはじめ、市内の保育園を巡り、子どもたちとの交流に力を入れているといいます。着々と活動の場を広げているイトマンマン。

握手&撮影会の様子

「今後は糸満市のふるさと大使、観光大使、テレビヒーロー、そして全国にも糸満市を有名にしたい」と上原さんは笑顔で話します。

みなさんも糸満市のローカルヒーロー、イトマンマンに会いに行ってみては?


イトマンマンWebサイト:https://itomanman.com/

みんなの応援を待ってるぞ!

(2023年10月12日 週刊レキオ掲載)