ドクターヘリ基地が危機 12月末で読谷の賃貸契約終了


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努

 浦添総合病院が実施している県ドクターヘリ事業で、ヘリコプター着陸帯、運航管理所などがある読谷村儀間のヘリ基地の土地を有償提供している沖縄うみの園(読谷村)が賃貸契約をことし12月末までと通告していることが10日、分かった。沖縄うみの園の親会社、星野リゾートのホテル建設計画に伴うもの。浦添総合病院、県、浦添市は移転先を探しているが難航しており、県は「移転が円滑に行われなければ多大な影響がある」としている。

 県議会文教厚生委員会で大城直人保健医療政策課長が明らかにした。島袋大氏(自民)への答弁。
 ドクターヘリは鹿児島県徳之島から久米島までをカバー。年間約400件余の運航実績がある。浦添総合病院は「ドクターヘリは県民の財産。運休があってはならないという認識で努力している」としている。
 読谷村のヘリ基地は2007年4月に開所。面積約6600平方メートルで、ヘリコプター着陸帯、格納庫、給油施設、スタッフルーム、運航管理所がある。同院は「沖縄うみの園には事業の公共性を理解し、これまで協力してもらい感謝している」としている。 
 移転先の条件は最低2400平方メートル程度の広さがあることと、ヘリの離着陸に適した場所であること。