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ボクシング川端が凖V 「倍返し」貫き前へ 身長10センチ差を物ともせず 少年男子Lウエルター級<かごしま国体・2023>


ボクシング川端が凖V 「倍返し」貫き前へ 身長10センチ差を物ともせず 少年男子Lウエルター級<かごしま国体・2023> 少年男子ライトウエルター級決勝 1回、相手の顔面をとらえる川端響也=12日、鹿児島県阿久根市の阿久根総合運動公園総合体育館(小川昌宏撮影)
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 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」第6日は12日、鹿児島県内各地で行われた。ボクシングの成年男子ライト級の與座ディシャーンジュニア(県連盟)、成年女子フライ級の岸本有彩(ありさ)(東洋大)、少年男子ライトウエルター級の川端響也(名護商工高)はいずれも決勝で敗れ、それぞれ2位だった。


 拳を受けても前進し、持ち味の強打で猛撃する。少年男子ライトウエルター級の川端響也(名護商工高)は「もらっても倍で返す」とインファイトスタイルを貫き続けた。一歩届かず王座を譲ったが「出し切った」と汗をぬぐった。

 オーソドックスでインファイターの川端に対し、相手はサウスポーでアウトボクサー。決勝カードは正反対の2人だった。相手は172センチの川端より10センチ近く大きい。リーチを生かした右フックや右ジャブ、左ストレートで遠ざけるが、川端は果敢に懐に飛び込んだ。

 最終回では相手の右フックをかわし、武器のボディーブローを放った。ジャブやストレートを顔面に受けても、攻撃をやめることはなかった。

 北海道総体は準決勝で敗れ、国体優勝を目指し鍛錬を重ねてきた。準優勝となったが「やっててよかった」と高校生活を振り返った。

(名波一樹)


<ボクシング>
(阿久根市総合体育館)

▽成年男子ライト級決勝
大園丈太郎(鹿児島・東洋大) 判定 與座ディシャーン・ジュニア(沖縄県連盟)

▽成年女子フライ級決勝
篠原光(東京・青学大) 判定 岸本有彩(東洋大)

▽少年男子ライトウエルター級決勝
吉住将丈(宮崎・日章学園高) 判定 川端響也(名護商工高)

ボクシングで2位になった(左から)少年男子ライトウエルター級の川端響也、成年女子フライ級の岸本有彩、成年男子ライト級の與座ディシャーンジュニア=12日、鹿児島県阿久根市の阿久根総合運動公園総合体育館(小川昌宏撮影)