特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」第6日は12日、鹿児島県内各地で行われた。ボクシングの成年男子ライト級の與座ディシャーンジュニア(県連盟)、成年女子フライ級の岸本有彩(ありさ)(東洋大)、少年男子ライトウエルター級の川端響也(名護商工高)はいずれも決勝で敗れ、それぞれ2位だった。
成年女子フライ級決勝で岸本有彩(東洋大)は「作戦通り」に戦った。距離を取り、間合いに入った相手を狙うスタイルだ。しかし効果的な一撃を放てない。中盤から修正して連打もたたくが、最後には体力も尽きかけて敗北を喫した。
2回は開始早々にボディーの打ち合いが始まった。試合後に「今も痛い」と語るほどのダメージ。それでも右ジャブでけん制し、フック、ストレート、ボディーとタイミングを合わせて打ち込んだ。最終回は苦しい中でも序盤からラッシュをかける。ボディーからストレート、上下の打ち分けを見せるなど最後まで戦い続けた。
惜しくも2位で大会を終えたが、その目から光は消えない。11月には昨年頂点に立った全日本選手権を控えているからだ。「ここを取らないと国体準優勝も意味がなくなる。2連覇を目指して切り替える」と再び闘志を燃やした。
(名波一樹)
<ボクシング>
(阿久根市総合体育館)
▽成年男子ライト級決勝
大園丈太郎(鹿児島・東洋大) 判定 與座ディシャーン・ジュニア(沖縄県連盟)
▽成年女子フライ級決勝
篠原光(東京・青学大) 判定 岸本有彩(東洋大)
▽少年男子ライトウエルター級決勝
吉住将丈(宮崎・日章学園高) 判定 川端響也(名護商工高)