沖縄県高校新人大会は23日、各地で5競技が行われた。ボウリング女子個人戦は砂川舞佳(首里東)が2連覇を達成。男子個人戦は小山嵐士(具志川)が初優勝。団体戦は男子首里東、女子美里工がともに初優勝した。
1本目で狙い通り 序盤からハイスコア
女子個人決勝は、砂川舞佳(首里東)と稲福観夕(中部商)が第9フレームで互いにスペアを出し、砂川のスコアが172点、稲福が164点で表示された。最後の第10フレームは稲福が1投目で9本のピンを倒す。砂川は「ここで優勝を決める」と1本目で狙い通りの軌道を描いてストライクに。優勝を決めた瞬間、天井を見上げて手をたたき、ガッツポーズした。
決勝は互いにスペアかストライクのみのハイレベルな展開だった。「ミスをしたら負けてしまう」という不安との戦いだったという。勝因は、決勝のレーンを事前に使った仲間と情報共有し、レーン左側が曲がりやすいと教えてもらったことだった。投げる位置をずらし、ゲーム序盤からハイスコアをたたき出した。
砂川は大会2連覇に加え、ハイゲーム賞とハイシリーズ賞を獲得した。15日の全沖縄高校対抗選手権でも優勝するなど県内で群を抜いた存在だ。12月の全日本高校対抗選手権の男女優勝を目標に「日頃からみんな意見を交わして練習していく」とボールを投げ込んでいく。
(古川峻)
小山3連続ストライク
男子個人の小山嵐士(具志川)は予選で隣のレーンの下地良尚(首里東)の好調ぶりに圧倒され、自分らしくプレーできずに8位ぎりぎりでの予選通過となった。決勝トーナメント前、外部コーチで母の沢子さんが「嵐士ならできるよ」と励ましてくれたことで吹っ切れた。
決勝トーナメントは「強気でガンガン行けた」と勝ち進み、決勝は下地との対戦に。ゲーム前半はレーンの特徴をつかむことに集中し、後半で3連続ストライクを取るなどスコアを伸ばした。「応援のおかげで勝てた」と笑顔を見せた。
1年ながら7月の全国高校選抜で優勝した。「精神面の安定が課題」と言い、さまざまな舞台で経験値を増やしていくつもりだ。
(古川峻)
目標達成できた
男子団体で優勝した、首里東2年の宮城快仁の話 去年は団体優勝ができなかったので目標達成できてうれしい。前半は後輩の下地良尚が引っ張ってくれた。12月の全国高校対抗選手権で優勝し、春高(全国高校選手権)も上位に行きたい。
初優勝うれしい
女子団体で優勝した、美里工2年の城間俐乃の話 初優勝できてうれしい。パートナーの普久原か子は小学校の時からの幼なじみで、互いに気持ちが通じ合っている。チームワークで勝った。スペアを取る練習をして全国もいつも通りリラックスしてやる。