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キングス4連勝、島根に91-84で勝利 守備職人の小野寺が得点源止める【12日の試合】


キングス4連勝、島根に91-84で勝利 守備職人の小野寺が得点源止める【12日の試合】 キングス―島根 第1Q、集中したディフェンスを見せるキングスの小野寺祥太(中央)=12日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)は12日、沖縄アリーナで島根スサノオマジック(西地区5位)と対戦し、91―84で勝利し、4連勝となった。通算成績は名古屋Dと並び11勝3敗、リーグ規定により西地区2位になった。前半はジャック・クーリーやアレン・ダーラムがオフェンスリバウンドから得点を取るなどし、優位に試合を進めた。しかし、島根の機動力を生かした攻撃で得点され、44―43で折り返した。後半は今村佳太から始まった3点弾攻勢で点差を広げた。島根の安藤誓哉に得点を重ねられ点差を縮められたが、最後は岸本隆一の3点弾からの連続得点が決まり、逃げ切った。島根の津山尚大(北谷中―福岡大付大濠高出)は12得点だった。キングスの次戦は東アジアスーパーリーグ(EASL)の試合で15日午後7時から、沖縄アリーナでメラルコボルツと対戦する。レギュラーシーズンの試合は12月2日午後3時5分から、愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河と対戦する。

 昨季得点王のペリン・ビュフォードと今季1試合平均得点20点超えの安藤誓哉がスタートからそろった島根に対し、キングスの守備職人・小野寺祥太が立ちはだかった。

 ビュフォード、安藤ともにスピードもある選手に「守備の足(走力)で今一番いい2人をつける」(桶谷大HC)と選択し、ビュフォードに今村佳太、安藤に小野寺をつけた。ともに激しい守備で食らいつき、簡単にリングへアタックさせない。特に外からのシュートが得意な安藤にはボールを持たせないように小野寺がマークを続け、前半は安藤の得点を無得点に抑えた。

 後半に入ると、アタックの強いビュフォードに体を当て続けていた今村がファウルトラブルになってしまい、小野寺がつくことになった。小野寺はビュフォードと間合いを取りながら他のキングスの選手とも協力しながら3点弾を打たせず、タフなシュートを打たせて、リングを簡単には射抜かせなかった。その選手が出場していた時間帯のチーム全体の得失点差を表す指標「+/―」はチームトップで脅威の20をたたき出した。最後はビュフォード、安藤に得点はされたものの「チームとして相手のメインの2人を40分間うまく守れた」と振り返る小野寺。「得点でない部分でこれからも貢献していきたい」と派手さはないプレーでチームを支え続ける。

 (屋嘉部長将)


キングス 11勝3敗
91―84(20―22,24―21,27―19,20―22)
島根 8勝6敗

全員でいい守備

 桶谷大HC(キングス)の話 最後のペリン・ビュフォード選手、安藤誓哉選手を止められなかった印象は残るが40分間の間にどれだけ、(得点の)パーセンテージを落とせるかが大切だと思うので、試合を通して全員でいいディフェンスができた。

タフなゲーム展開

 ポール・ヘナレHC(島根)の話 いつも通り、タフなゲーム展開だった。琉球にわれわれの弱点を突かれたと思っている。試合を通して、なんとか食らいつく、追い付く作業をずっと繰り返していたが、追い付こうとしたときに、連続で(失点を)ストップすることができなかったのが大変な部分だった。