【東京】木原稔防衛相は24日の閣議後会見で、北朝鮮が21日深夜に「軍事偵察衛星」を打ち上げたことに関し「何らかの物体が地球を周回していることを確認した」と明らかにした。一方、衛星として機能しているかなど詳細については「引き続き慎重な分析が必要」と述べた。
韓国軍は、北朝鮮による発射翌日の22日に衛星が軌道に進入したと評価していた。日本側の確認が遅れた理由は「事案の公表やそのタイミングは、日本と韓国それぞれの総合的な判断に基づく。必ずしも同一のものになるわけではない」と説明。「米韓と緊密に連携して引き続き必要な情報の収集・分析に努める」と話した。
沖縄県内に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を展開するなど、破壊措置命令を継続していることについては「今後、各種情報の分析評価を続ける中で適切に判断していく」と述べるにとどめた。
北朝鮮が21日に発射した1発は分離し、一つは21日午後10時50分ごろ朝鮮半島から西に約350キロの東シナ海上の予告区域外に、二つ目は同午後10時55分ごろ沖縄本島と宮古島の間の上空を通過し、同57分ごろ予告区域内に当たる沖ノ鳥島の南西約1200キロの太平洋に落下した。
(明真南斗)
木原防衛相「地球周回を確認」 北朝鮮「衛星」打ち上げで
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