「長時間濡れたまま」 目取真俊さん拘束時語る


この記事を書いた人 新里 哲
集会後に米軍キャンプ・シュワブの様子を撮影する目取真俊さん=3日、同ゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍キャンプ・シュワブ沿岸海域の制限区域に入ったとして1日に刑事特別法違反の容疑で逮捕された芥川賞作家・目取真俊さん(55)が3日、釈放後初めてシュワブゲート前に姿を見せ、集まった市民ら約30人を前にあいさつした。

 目取真さんは2日に釈放されている。米海兵隊の軍警備員が約8時間にわたって目取真さんを基地内で拘束したことについて「(カヌーに乗っていて)濡れたままの姿で長時間いた。基地内では外部と連絡が全くつかず弁護士との接見もできなかった。米軍も名護署も海保(第11管区海上保安本部)も(想定外の拘束で)対応に困り時間がかかったのではないか」と話した。
 3日はゲート内へ工事関連車両の出入りはなかった。海上での作業も確認されなかった。