嘉手納基地で夜まで爆音訓練 煙幕流入、サイレンも


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
即応訓練で、米軍嘉手納基地から発生した煙を被る住宅街=5日午後4時半ごろ、嘉手納町

 【嘉手納】米軍嘉手納基地第18航空団は5日、即応訓練を始め、サイレンや拡声器放送をしたほか模擬爆発装置(BGS)や発煙筒などを使用した訓練を実施した。嘉手納基地周辺では夜9時半を過ぎてもさく裂音が響いたほか、装置から火が上がり、閃光(せんこう)が上がっているのも嘉手納町や読谷村で確認された。午後9時40分にはサイレン音が数分にわたり響いた。

 町役場には住民から「人権侵害だ。嫌がらせとしか思えない」「怖い」などの声や「高齢者も一緒に住んでおり眠れない」などの苦情が多数寄せられた。
 米軍は同日午前に沖縄防衛局を通じて、町役場に数日間にわたり即応訓練を実施すると通知した。午後4時20分ごろから約30分にわたり基地内の計5カ所から煙幕が上がっていたのが確認された。煙は住宅地へ流れ込んだ。
 その後、町職員が計3カ所での煙幕とF15戦闘機の米軍普天間飛行場方面への低空飛行を確認した。
 宜野湾市では職員が午後4時57分に普天間飛行場から戦闘機らしき米軍機が離陸する様子を目視で確認した。
 午後6時半時点で米軍から市に通知はないという。