「基地の県内移設に反対する県民会議」は6日午後3時、北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧ゲート前で緊急抗議集会を開いた。主催者発表で約700人が参加し、芥川賞作家の目取真俊さんが米軍に長時間拘束されたことや戦後から続く人権侵害に対して抗議の声を上げた。集会には目取真さんも参加し、拘束された当時の状況などを報告した。キャンプ瑞慶覧には在沖米四軍調整官事務所がある。
目取真さんは「基地の中に連れ込まれて監禁状態になると、中の情報を外部はつかめない。治外法権が金網の向こうにある。日本の警察を差し置いて、米軍が直接沖縄に対して弾圧している。私たちを弾圧することは許さない」と語った。
集会の終盤、基地内から出てきた米軍高官を乗せたとみられる車両をゲート周辺で待機していた機動隊約60人が警備したのに対し、一部の市民が歩道から国道330号に出て抗議し、交通に一時混乱が生じた。【琉球新報電子版】