九州市長会に提議せず 普天間停止、県市長会で確認


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 県市長会(会長・古謝景春南城市長)は6日、那覇市の自治会館で2016年度第1回総会を開いた。南城市で5月11日に開かれる九州市長会の総会に提出する議案4件を確認した一方、宜野湾市が提出していた米軍普天間飛行場の固定化阻止や5年以内運用停止などを求める議案については、九州市長会の共通事項になじまないとして提出しないことを確認した。

 普天間飛行場についての議案はこれまで3回、県市長会に上がっているが、九州市長会での提出議案の採決は全会一致が基本。九州各市の意見が異なると予想され県内の意見も異なることから提出を見送ってきた。
 全国・九州市長会に推薦する役員も選出し、全国市長会の理事候補に下地敏彦宮古島市長、九州市長会の副会長候補には古謝南城市長を選んだ。
 提出議案はほか保育給付に向けた認定証で児童虐待などの明かしたくない個人事情の記述をなくすことや、地方債制度の改善、福祉施策の充実、港湾などの整備促進を求める内容となっている。議案はあと1件提出することができ、九州各県と調整して決める。