普天間所属のオスプレイが飛行を継続、宜野湾市長「原因究明まで停止を」 CV22の墜落受け沖縄防衛局に要請


普天間所属のオスプレイが飛行を継続、宜野湾市長「原因究明まで停止を」 CV22の墜落受け沖縄防衛局に要請 CV22オスプレイの墜落事故を受け、沖縄防衛局に飛行停止などを要請する宜野湾市の松川正則市長(右)=30日、嘉手納町の沖縄防衛局
この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎

 【宜野湾】29日に米軍横田基地所属のCV22オスプレイが鹿児島県の屋久島沖に墜落した事故を受けて、宜野湾市の松川正則市長は30日、嘉手納町嘉手納の沖縄防衛局に伊藤晋哉局長を訪ね、米軍普天間飛行場に配備されているMV22オスプレイの飛行停止などを要請した。要請は冒頭のみ公開され、松川市長は伊藤局長に要請文を手交した。

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 松川市長は「市民の不安が高まっている」として、①CV22の事故原因が究明されるまでの間、MV22の飛行停止②事故原因の早期究明と結果の速やかな公表③普天間飛行場所属機全機の再点検と必要な整備を行い再発防止策を講じる④同飛行場の早期閉鎖・返還と返還までの間の危険性除去-などを求めた。

 伊藤局長は「市民の方々に不安をお掛けしていること、要請に来ていただくことを恐縮に存じている」と述べた上で「米側に対しては日本国内に配備された機体に関して、捜索救難をしている機体を除いて、飛行にかかる安全が確認されてから飛行するよう要請している」と述べた。

 また、「米軍の運用にあたっては安全管理の徹底が最重要と考えている。事故の状況について速やかに把握し、情報共有をさせていただく」と述べた。普天間飛行場の危険性除去については「世界で最も危険な基地の固定化は避けなければならない。辺野古への移設が唯一の解決策との方針に基づいて、着実に工事を進めることが、1日も早い全面返還の実現につながると考えている。しっかりと取り組みたい」と述べた。

 普天間飛行場では事故後もMV22の飛行運用が続いている。松川市長は要請後、報道陣の取材に「そのことで申し入れにきた。原因の究明と公表されるまでは飛行停止を求めようと、早々に参った」と答えた。