沖縄県地域公共交通計画について話し合う県地域公共交通協議会の第2回協議会が11月29日、那覇市IT創造館で開かれた。県の作成した同計画の素案について有識者や交通事業者が議論し承認した。素案では、中南部都市圏の基幹バスシステムの導入について、短中期的に国道58号を中心とした那覇~コザ(沖縄市)間の導入を重点的に進め、中長期的には北谷方面や国道330号、329号や糸満方面への導入も見据えて取り組みを進める。
承認された素案は、2024年1月ごろからパブリックコメントを実施する予定。同計画は、24年度から28年度までの5年間の公共交通を構築するための指針となる。
観光客へのレンタカーの受け渡しなどにより那覇空港周辺が混雑するという課題に対応するため、周辺の商業、観光、宿泊施設と連携した観光二次交通結節点を北谷町に設置する施策も示された。北谷町まで基幹バスなどで移動し、そこから観光地へレンタカーなどで移動することを想定している。
(沖田有吾)