宮古島まもる君、交番勤務に復帰 無事退院、住民ら祝福


この記事を書いた人 金城 美智子
立ち番勤務のさなか、交通事故に巻き込まれ大けがを負った「宮古島まもる君」(左)。功績がたたえられ、昇進することになり、「リアルまもる君」(同2人目)が昇任辞令を受け取った=8日、宮古島署前

 【宮古島】宮古島市平良下里の交差点で2月、交通事故に巻き込まれて足首を複雑骨折する大けがを負った警察官型人形「宮古島まもる君」が「退院」し、宮古島署で8日、全快祝いがあった。幸いこの事故で重傷者はなく、まもる君が身をていして守ったとして、警視待遇巡査長から同巡査部長に昇任した。この日から立ち番勤務に復帰した。

 署には東保育所の園児らも駆け付け、まもる君のテーマソングに乗ってダンスを披露。一斉に「宮古島まもる君退院おめでとうございます。これからもお仕事頑張ってください」とエールを送った。 まもる君が大けがを負ったとの報道で、同署には全国各地から見舞いの電話があったという。口べたなまもる君の気持ちを代弁する「リアルまもる君」も参加し「事故に遭ったときは走馬灯のように今までのことが頭をめぐった。でも『安心してください、治っています』。交通事故防止のために、交通監視を強めていきたい」と意気込んだ。
 まもる君の24時間体制の立ち番勤務の効果もあってか、今年1月から3月末までの同署管内の人身事故数は18件と、前年同期から5件減っている。
【琉球新報電子版】