大漁、健康を祈願 サングヮチャー


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銛(もり)で突き刺したタマンを掲げ、島の豊漁や安全を願う平安座島の島民ら=10日午後1時半ごろ、与那城町平安座

 【平安座島=うるま】旧暦3月3日に当たる9日から3日間、豊漁や海の安全などを祈願する行事「サングヮチャー」が、うるま市与那城の平安座島で行われている。中日(ナカヌヒー)となる10日、海の安全と豊漁、島民の健康を祈願する行事「トゥダヌイユー」が午後1時から、与那城町平安座島で始まった。

 神人(かみんちゅ)がタマン(和名・ハマフエフキ)をノロにささげる歌を歌い、女性が銛(もり)でタマンを突き刺した。女性が銛(もり)で突いた「トゥダヌイユ」を担いで踊ると、現場に集まった住民や見物人らが一斉にシャッターを押し、今も残る昔ながらの風景を懐かしんだ。
 当時砂浜だった「きょうの浜」と呼ばれる神聖な場所で、神人や女性たちが三線やパーランクーを用いて集まり、ノロにささげる歌を奏でた。
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