200人、普天間撤去要求 市民ら宜野湾で集会 返還合意あす20年


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普天間飛行場の撤去を求めて、声を上げる集会参加者=10日午後4時すぎ、宜野湾市大山の友交園

 【宜野湾】12日で米軍普天間飛行場の返還合意から20年を迎えるに当たって10日、宜野湾市大山の友交園(フレンドシップ・パーク)で「返還合意20年 普天間運用停止カウント・ダウン フェンスを取っ払おう! とり戻そう普天間大集会」(同実行委員会主催)が開かれた。

 約200人が集まり「フェンスを取っ払おう」「とり戻そう普天間」と書かれたプラカードを掲げて普天間飛行場の撤去を求めた。宜野湾市民や学生、名護市辺野古で新基地建設に反対する市民らが登壇し、普天間返還への思いを語った。希望した集会参加者もマイクを握った。
 集会決議が提案され、参加者の拍手で承認された。決議文は「沖縄の事は沖縄で決める、誇りある豊かな沖縄へと歯車が回り始めた」と指摘し「子や孫たちに米軍基地を残すわけにはいかない。みんなで手を取り合って、日米両政府の沖縄差別をはね返そう」と訴えた。集会後半は市民らが歌を披露する音楽公演が催された。
 「建白書を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議・ぎのわん」が中心となって実行委員会をつくり、集会を主催した。実行委員会は、普天間飛行場の固定化阻止を訴えて再選した佐喜真淳宜野湾市長にも招待状を送ったが姿は見られなかった。
英文へ→Citizens call for removal of Futenma base 20 years after Japan and US agreed to close it