北谷・土壌汚染 住民、調査不足訴え 防衛局が説明会


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 【北谷】北谷町上勢頭の住宅地地中から環境基準値を超えるダイオキシン類が検出された問題で10日、町上勢頭の町商工会で沖縄防衛局は住民説明会を開いた。住民や地権者からは、局の調査不足を指摘する声や、町が問題発覚以前の2012年に廃棄物を発見していたが公表していない点を不審視する声が上がった。

 60代の地権者は「いつになれば自分の土地を直接調査してくれるのか」と質問。防衛局は「まずは汚染の範囲確認調査をする。その中で何ができるか引き続き考えたい」と答えた。
 上勢区の仲栄真盛一自治会長は「ボーリング調査で汚染物質が出た土地は、掘り起こして、土を撤去すべきだ」と話した。
 返還前の土壌調査について、沖縄防衛局は「1996年の返還当初は土壌汚染対策法ができる前で、土壌汚染調査は行っていない」と説明した。