「あの日、私たちの学校で起きたこととは」 米軍ヘリ窓落下事故から6年、事故を知らない普天間第二小の児童らが集会で学ぶ 宜野湾 沖縄


「あの日、私たちの学校で起きたこととは」 米軍ヘリ窓落下事故から6年、事故を知らない普天間第二小の児童らが集会で学ぶ 宜野湾 沖縄 米軍ヘリ窓落下事故から6年。集会で事故を振り返り、どう伝えていくかを考えた普天間第二小学校の児童ら。スクリーンには「今は… もう… 窓の落下事故を経験した普二っ子はいない。これから どう伝えていけばいいのかな?」の言葉が映された=13日午前、宜野湾市の同校
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 2017年に宜野湾市の普天間第二小学校で起きた米軍ヘリ窓落下事故から6年となった13日、同校は事故を振り返る集会を開いた。全校児童約550人は当時の事故報道のほか、運動場にある避難シェルターが設置された理由などを動画で確認した。事故当時を知る最後の在籍児童が卒業してから、初めての集会となった。児童らは事故の記憶を継承し、「これからどう伝えていけばいいのか」を考えた。

 米軍普天間飛行場が隣接する普天間第二小学校。集会では事故の影響で避難シェルターが作られたことや、事故発生からの1年間で米軍機が通る度に約700回もの避難行動を繰り返しざるを得なかった様子などを動画で伝えた。児童らは真剣なまなざしで見入っていた。スクリーンには「今は… もう… 窓の落下事故を経験した普二っ子はいない。これから どう伝えていけばいいのかな?」の言葉も映された。

 大村朝永校長は「学校でやっている勉強や活動は、みんなと協力してやっています。平和な世の中を作るには協力することが大切です。今やっていることを大切に、世界一優しい子のいる、楽しい学校になってほしいです」と呼びかけた。(名嘉一心)