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【写真】首里城の黄色「扁額」、試作進む 「空間が往時に近づく」 完成は26年3月


【写真】首里城の黄色「扁額」、試作進む 「空間が往時に近づく」 完成は26年3月
この記事を書いた人 Avatar photo 與那原 采󠄀恵

 首里城火災で焼失したため、新たに製作する扁額(へんがく)について県は21日、首里城扁額製作検討委員会(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)の2023年度第1回会合を浦添市で開催した。現在試作中の扁額は24年1月に本製作が始まり、26年3月頃に完成予定だ。

会合で展示された扁額の試作品=21日、浦添市のてだこホール
会合で展示された扁額の試作品=21日、浦添市のてだこホール

 会合では本製作の額縁枠部や、吸い付き桟に以前も使われていたイヌマキ材を使うことが正式に決定したほか、県が製作する3枚の扁額のうち、最初に製作される「中山世土」の題字の厚みを1・8センチの蒲鉾(かまぼこ)形とすることなどが決まった。今回の再建では尚家に残されていた古文書の記述に基づいて扁額の木板の基調が黄色に変更される。高良委員長は「中心に飾られる扁額がよみがえることで正殿2階の空間が往時に限りなく近づく」と話した。

 (與那原采恵)