初優勝を果たした首里東男子の（左から）宮城快仁、座波政斗、下地良尚＝24日、三重県の津グランドボウル（全日本ボウリング協会提供）
砂川 博範 ボウリングの第30回全国高校対抗選手権大会は23、24の両日、三重県の津グランドボウルで行われ、男子決勝は首里東が459―389で取手第一高（茨城）を制し同校初、県勢2年ぶりとなる優勝を果たした。首里東は座波政斗、宮城快仁、下地良尚の3人で予選を戦い1位で通過。8チームで競う決勝トーナメントは座波と宮城の2人で挑み、いずれの試合も450点以上を取る好ゲームを見せ、頂点まで上り詰めた。男子の中部商（狩俣旭利龍、我那覇怜、銘苅悠介）、女子の首里東（砂川舞佳、宮國愛奈）はそれぞれ3位入賞した。男子の那覇商（嘉手苅隆平、渡慶次響）は5位だった。
声掛け密に、チームワークで初優勝 男子・首里東
首里東（座波政斗、宮城快仁、下地良尚）はチームワークで初優勝をつかみ取った。「他の学校よりも声掛けの量が多かった」（座波）と密なコミュニケーションで互いを支え合った。おととしと昨年は決勝トーナメント1回戦で敗退し、「今年こそは絶対優勝するんだ」（座波）という強い気持ちで挑み、思いを実現した。
首里東は1年から3年まで1人ずつおり、予選1～3回戦はメンバーを入れ替え3人がそれぞれ6ゲームを投げた。下地は1年生ながら勝負強さを発揮した。1ゲームごとにレーン移動があり、コンディションを読むのが難しい状況だったが、安定したプレーでスコアを落とさなかった。
3人はストライクが続けば「ナイス」と互いにたたえ合い、スコアが伸びなければ投げる立ち位置や使うボールについて話し合った。メンバーの不安が減り、自分のプレーに集中できたという。
決勝トーナメントは座波と宮城の2人で臨み、優勝決定戦では座波が6フレーム目以降全てでストライクを出すなど、圧倒的な内容で頂点の座を射止めた。
座波は「高校最後の大会で優勝できて、うれしいの一言」と声を弾ませた。宮城は「3人は小学生の頃から一緒に練習してきた仲。そのメンバーで優勝できて良かった」と勝利をかみしめた。
（砂川博範）
【男子】
▽予選 （1）首里東（下地良尚、座波政斗、宮城快仁）4151点（1回戦1437点、2回戦1316点、3回戦1398点）（2）中部商（銘苅悠介、我那覇怜、狩俣旭利龍）4010（1316、1335、1359）（4）那覇商（渡慶次響、嘉手苅隆平）3951（1378、1222、1351）＝以上、決勝トーナメント進出（13）沖縄工（中里隆紅、津波古蓮）3758（1395、1258、1105）
▽決勝トーナメント1回戦
首里東 496―422 弘前工A（青森）
日体大荏原（東京） 444―424 那覇商
中部商 455―391 大分高専（大分）
▽同準決勝
首里東 450―409 日体大荏原
取手第一（茨城） 439―413 中部商
▽同決勝
首里東 459―389 取手第一
▽最終順位 （1）首里東（3）中部商（5）那覇商
【女子】
▽予選 （4）首里東（砂川舞佳、宮國愛奈）3466（1216、1145、1105）＝決勝トーナメント進出（18）真和志（運天瑞稀、又吉純菜）2208（693、773、742）
▽決勝トーナメント1回戦
首里東 396―380 金沢龍谷（石川）
▽同準決勝
綾瀬西（神奈川） 399―374 首里東
▽最終順位 （3）首里東
