きょう係争委陳述 知事、辺野古反対主張へ


この記事を書いた人 新里 哲

 【東京】翁長雄志知事による名護市辺野古の埋め立て承認取り消し処分に対する石井啓一国土交通相の是正指示の適否を審査する国地方係争処理委員会は22日午後1時半、総務省内で会合を開く。県側、国側の双方が意見陳述する。県からは翁長知事が出席し、辺野古移設計画について反対の立場から意見を述べる。国交省によると石井国交相は出席せず、代理人として同省職員が意見陳述する方向で調整している。辺野古移設計画を巡る裁判の和解成立後、国と県が直接意見を交わすのは今回が初めてとなる。

 意見陳述は約2時間を予定しており、知事側、国交省側がそれぞれ20分間意見を述べ、その後、係争処理委の委員がそれぞれに質問する。「その他質疑」で、委員長の許しを得て、双方が相手方に質疑をすることができる規定となっている。
 係争処理委は、意見陳述の終了後、総務省内で委員らによる会合を開く。県は当事者となる翁長知事の意見陳述とは別に、環境や安全保障などの専門家と稲嶺進名護市長ら8人の参考人陳述を申請しており、その採用を巡って委員らの間で議論が進むとみられる。
 翁長知事は20日、那覇市内で開かれた会合で、係争処理委の意見陳述について「全力を挙げて頑張っていきたい」などと意気込みを語った。