社会

ブラックバイト対策 「一人で悩まないで」 琉大法文学部、学生に労働法解説

「ブラックバイト」の注意点を学生に呼び掛ける野入直美准教授=19日、琉球大学法文学部

 学業に支障を来す「ブラックバイト」対策の一環として、琉球大学法文学部は、19日から順次始まった学科別・年次別懇談会で、独自に作成した資料を配り、学生にアルバイトをする上で必要な労働法などを説明した。学生は雇用側とバイト生が労働契約上「法的に平等な関係」が成立すると学んだ上で、互いの体験談を語り、それぞれの置かれた状況を確認し合った。

 同学部の作成資料には「やめたいと言うと、代わりの人を見つけてきてと言われた」「不当なノルマがあり、不達成だと罰金がある」など琉大生の実際の被害例を掲載。アルバイトを始める時と始めてからの労働契約法に基づく注意点も記されている。19日の社会学専攻3年生約30人が参加した懇談会で、対策を提案した水野良也教授と、学生の実態調査をした野入直美准教授が資料を基に説明した。
 水野教授は学生に対し「我慢して諦めることが、自分だけではなく、周囲の人全てを損なっていく。一人で抱え込まないで、労働者としての人権があることを自覚し、自分を大切にしてほしい」と呼び掛けた。野入准教授は実際の労働条件が異なる場合に備えて、求人票を撮影して手元に保管するなどの具体的な実践法を指導した。
 学生は1人ずつ現在のバイトの状況や過去の経験を報告。それぞれの体験を聞くことで、自分の置かれた状況が「ブラックバイト」に当たるかを確認し合った。新しいバイトを始めて3カ月になる男子学生(19)は「休みはあるが、体力的にきつい。ブラックに当たるか見直したい」と語った。
 かつてのバイト先で、上司の暴言などの被害に遭った女子学生(20)は「私も周囲に相談することで、ブラックな実態に気付いた。声を出すことが大切と感じた」と話した。
 同学部は、5月まで順次行われる学年別・学科別懇談会で、全学生に資料を配布して注意を呼び掛ける。