「新宿駅」アプリが新書に “迷宮”の謎、専門家と解説


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特設コーナーに平積みされる「新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか」=ブックファースト新宿店

 【東京】北谷町在住のゲームクリエーター上原大介さんと、駅の研究で有名な昭和女子大学の田村圭介准教授が共著の「新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか」(SBクリエイティブ)が、新宿駅周辺の書店で話題となっている。

 紀伊国屋新宿本店の新書週間ベストセラー(3月7~13日)で1位となったほか、ブックファースト新宿店の総合ランキング(同)でも2位を記録した。特設コーナーを設ける書店も多く、現在も売れ行きは好調だ。
 「新宿駅―」は上原さんが2014年に開発したスマートフォン向けアプリ「新宿ダンジョン」の制作秘話や、田村准教授による乗降客数ギネス認定世界一の新宿駅の構造などを分かりやすく解説している。
 上原さんは「田村准教授は駅に詳しい人の視点から、自分は電車が存在しない沖縄人の視点で本を書けたのがいいバランスとなった。“田舎者”のターミナル駅へのおびえを十分に表現できたと思う」と語る。
 4日に新宿駅南口にバスターミナル「バスタ新宿」が開業した。上原さんは「新宿駅がリニューアルされた分、(アプリソフトの)新宿ダンジョンもアップデートする予定だ。ぜひ、『新宿駅―』を読んで、アプリも楽しんでほしい」と話した。