音楽祭 島に600人 船浮音祭り節目の10回 イノシシ肉も堪能


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 【西表島=竹富】シンガー・ソングライターの池田卓さんが企画する「第10回船浮音祭り」(同実行委員会主催)が16日、竹富町西表島船浮のかまどま広場で開かれた。人口45人の集落に約600人が来場し、ゆったりとした時間の中で音楽を堪能した。

音楽や地元料理を堪能する観客でにぎわった「第10回船浮音祭り」=16日、竹富町西表島船浮

 地域活性化を図ろうと、船浮出身の池田さんが呼び掛けて始まった音祭り。10回目の節目を迎え、池田さんは「島おこしのイベント。地域とファンのために今後も続けていきたい」と目を輝かせた。
 ステージでは池田さんが、代表作「島の人よ」のほか、民謡の「舟浮乙女」など12曲を披露し、観客を魅了した。
 「しんちゃん」の愛称で親しまれるタレントの津波信一さんが司会を担当し、軽妙なトークで笑いを誘ったほか、しおりさんが出演した。
 会場では2月ごろに近くの山で捕れたイノシシの肉料理など地元の食材を使ったメニューが振る舞われ、観客は歌や料理、自然など船浮の魅力に感じ入っていた様子だった。
 兵庫県出身の高寺千里さん(27)=石垣市=と東京都出身の荒川実咲さん(26)=同=は「とてもすてきなイベント。地域の雰囲気も良く、嫌なことが忘れられる」と満足げ。イノシシ料理を作った池田フミさん(72)は「地域が活気づく。イベントで船浮が知られるようになって、来る人が増えている」と喜んだ。