「なぜペンをとるのか」鑑賞会 制作者、基地の現状解説


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   斉加尚代さん

 【東京】名護市辺野古の新基地建設問題などに関する琉球新報の取材活動を約1カ月追った毎日放送(MBS、大阪市)制作のドキュメンタリー「なぜペンをとるのか~沖縄の新聞記者たち」の観賞会が23日、東京都練馬区であった。上映後、番組を制作した斉加尚代ディレクターは「基地問題が身近な生活の問題として取材していた」と沖縄の置かれた現状を解説した。

 同番組は市民目線で優れた報道を表彰する「2015年メディア・アンビシャス大賞」映像部門の大賞に輝いた。観賞会は都内で沖縄の基地問題などについて考える「〈語やびら沖縄〉もあい練馬」が主催。番組上映後、斉加さんと本紙東京報道部記者が来場者と国内メディアの現状などを語り合った。
 2012年、君が代斉唱時に教職員に起立・斉唱を義務付ける条例を制定させた橋下徹大阪府知事(当時)に会見で“義務付け”を疑問視する質問をした斉加さん。閣僚が電波停止の可能性を示唆する現状に「メディア自身が弱まっている。きっちり反論できず、じくじたる思いもある」と振り返った。